こんにちは!大西広大です。
「椎間板ヘルニア」
この病名を聞いたことがある人は多いと思います。
骨と骨との間にある椎間板が老化や過度の負担により、外に突出してしまい、神経を圧迫し、痛みを引き起こす。
これだけ聞くと、なんか怖いですよね?
でも・・
安心してください!
椎間板が突出しているからって、必ずしもそれが痛みの原因とは限りません。
本当の腰痛の原因とは?
実は、アメリカの研究機関で”ヘルニア患者と健常者(腰痛がない人)を何人か集め、同時にMRI検査(画像検査)をする”といった実験を行ったところ、健常者にも椎間板の突出が認められたそうです。
これは何を意味するのかというと、椎間板の突出 = 腰痛 ではないということ。
実際に臨床でも椎間板ヘルニアの手術をしたのに、術前と痛みが変わらないとおっしゃられる方。けっこう多いです。
もし、椎間板の突出が原因になっているなら、突出部分を除去したら痛みはとれるはずですよね?
それがとれない。うーん。。
では、その方の本当の原因は何なのでしょうか?
それは「筋肉」です。
え?筋肉!?と思うかもしれませんが、はい。筋肉です。
筋肉は本来は柔軟性があり、柔らかいのですが、硬くなったり、緊張したりすると痛みを引き起こします。
そして、その硬くしこりになっているところ(トリガーポイント)を中心に、他の部位にまで痛みが伝達されることもあります。
こんな話があります。アメリカのケネディ大統領はとてもきつい腰痛だったとのこと。
そこで医師に診察してもらうと、この痛みの原因は椎間板ヘルニアだと診断され、手術を行いました。
が、痛みはまったく変わりませんでした。そこで別の医師に診てもらうと、この痛みは筋肉(トリガーポイント)の痛みです!ということで、トリガーポイントを緩める治療を行いました。
すると、痛みは劇的に軽減し、改善したとのことです。
痛みの原因は椎間板ヘルニアではなかったんですね
これを期に、痛みの原因は筋肉(トリガーポイント)にあるということが世に広まりました。
今では、筋骨格系の痛みのうち、85%が筋筋膜性疼痛だと言われています。
つまり痛みのほとんどが“筋肉による痛み”なのです。
なので、椎間板ヘルニアと言われ、不安になり、怖い思いをされている方。
そんなに心配することはありません。
痛みの原因が筋肉によるものならば、その筋肉を柔らかくすることができたら、その腰痛は改善します。
椎間板ヘルニアと言われたからといって、そんなに怖がる必要はありませんよ~
それよりも、「筋肉を緩めると腰痛は改善する」このことをまずは知ってほしいと思います。
良かったら参考にしてください(*^^*)
※ 下肢の麻痺や、排尿排便障害がある方は手術をする必要があるので、お医者さんにご相談ください。
「体」と「心」元気に♪