こんにちは!
大西広大です。
当院には色々な年代の方が来院されています
20代の若者世代から40~50代のパパさん、ママさん世代まで
もちろん70~80代の年配の方も来られています
今日はそんな年配患者さんのお話です
僕は年配の方のお話を聞くのが好きです
なぜかというと、若者にはない「経験」を積んでおられるから
自身が体験してきた様々な経験があるから、お話されることにも深みがあるのです。
良いことも大変だったことも経験されて、それらが色々ミックスされて最終に出てきた答えこそ、貴重な言葉だと僕は思っています。
ウチに毎週来られている80代の女性がいます。
その方は7年前くらいに旦那さまを亡くされ、今はお孫さん二人と暮らしてらっしゃいます
いつも穏やかで優しくのんびりした方で、毎回色々なお話をするのですが
ある日、僕は質問をしました
「Aさんはなぜいつもそんなに穏やかなんですか~?嫌なこととか悲しいこととかあった時はどうするんですか?」
と。
だって旦那さんを亡くされたり、ケガをしたり、他にもツラかったことがたくさんあるはず。
なのにAさんはいつも元気だったから、すごく興味がありました。
すると、Aさんは
「そういう時はね、無駄に抵抗しないで、じっと通り過ぎるのを待つの。ジタバタしても成るようにしかならないから。日にち薬ね。」
そうなんだ!!
何か嫌なことがあった時、僕はそれをすぐに解消したくて、無駄にあがいたりしてたんですけど、そうではなく、何もしないでじっとするんだ。
すると、いつのまにか時が解決してくれてる。
確かに、生きてたら、良いことばかりじゃなくて、嫌なことや悲しいこと、ツラいこともあります。
でもそれを一個一個すぐに解消しようとすると、かなりのエネルギーを消耗するし、何より疲れる。
それをAさんは急いで解消しようとしないで、じっと待つようにしていたのですね
だから、いつも穏やかで、優しく、心に余裕があるように感じられたんだ。
Aさんは普段通りのおしゃべりだと思っておられたけど、僕はこれはとっても貴重なお言葉だと思いました。
だって80年元気に生きてこられている方の、経験から生まれた心を穏やかに保つための術なんですから。
「日にち薬」
これはどんな薬よりも、よく効く薬だと思います。
Aさん、いつも貴重なお話をしてくださってありがとうございます。
面と向かっては言っていませんが、僕はAさんのことを勝手に師匠だと思っています(^^)
あなたはどうですか?
何か嫌なことや悲しいことがあったとき、心を上手にコントロールできていますか?
もし、なかなかそれらが上手くできていないのであれば「日にち薬」はとても効果的な薬になると思います。
ぜひ、あなたも年配の方が経験と共におこなってこられた術を取り入れてみてはいかがでしょうか?
「心」と「身体」元気に♪