上手にするより、心をこめる方が大事

「大愚に生きて、魂をこめる」 これは僕が大好きな言葉です。 大愚とは「おおばか」とか「ばかもの」という意味です。 そして、この言葉はどういった意味かというと へたでもいい、うまくできなくてもいいから、心をこめなさい。その方が誠意や気持ちが伝わる。 といった言葉なんです。 僕たちは何かしようとするとき、上手にやろうとして、 賢くやろうとして、かっこよくやろうとして、 心がガチガチに硬くなって、思うようにできなかったり または伝えることができなかったりしますよね。 仕事でも恋愛でも、人間関係でもみなさん経験はあると思います。 また、綺麗な言葉を伝えられても、なんか心に響かないことってありますよね。 言ってることはわかるけど・・・です。 これはおそらく綺麗な言葉を使って表現しようとしすぎて、言葉に心がこもってない状態です。 だから心に響かないのだと思います。 僕はそんなに物事を器用にとか綺麗にとかを表現することが得意ではありません。 どちらかというと苦手です。 ですが、言葉が下手でも、かっこ悪くても、あほでも 自分らしく、自分の心をこめて表現するようにしています。 そのスタンスは施術でも同じです。 心をこめて施術する。 その患者さんがどうなれば一番幸せなのか?を考えながら。 それが患者さんに伝わり、喜んでもらったり、信頼していただいたりにつながってると思います。 実はその考えにいたったのは母親の教えでした。 小さいときからいつも「どんなことでも心をこめてやりなさい」と教えてもらってました。 一番印象的だったのは 僕が20歳くらいのとき、友人のお父さんが亡くなられたので、お通夜にいくときに 友人にどんな言葉をかけていいのかわかりませんでした。 よくある 「この度はご愁傷様でした」 とか 「心よりご冥福をお祈り申し上げます」 などの言葉がありますが、当時の僕は友人に対してその言葉を使うことが、自分の中で少し違和感がありました。 でも、もう20歳で大人なんだし、大人っぽい言葉を使わないと恥ずかしいし、かっこ悪い。 という気持ちもありました。 そこで僕は母親に「どんな言葉を使えばいいんやろ?」とたずねました。 すると母親は 「綺麗に言おうとせんでもええねん。あんたが思うことをそのまま伝えたらいい」 と言いました。 その時に そうなんやな どんなに綺麗な言葉をつかっても、心がこもってなかったら何も伝わらないんやな。 そやな!自分の言葉で伝えよう! と改めて大切なことに気づきました。 その教えもあり 不器用な僕でも心をこめることで、表現したり、伝えることができ 人に喜んでもらったりしています。 そのことを教えてくれた母親には本当に感謝しています。 何かしようとするとき、上手にやろうとして、 賢くやろうとして、かっこよくやろうとして、 心がガチガチに硬くなって、思うようにできなかったり または伝えることができなかったりします。 そんなときは、上手にできなくてもいいから、心だけは込めるようにしてみてください。 おそらく、その方が心深く伝わると思います(^^) 僕も施術ではそれを一番大切にしています。 おおばかでもいいから心だけは込めてます♪     見出しの写真は何年か前に母親と撮ったものです~   「体」整えて「心」元気に♪]]>